原料はでんぷん質
焼酎というお酒は、数あるお酒の種類の中で唯一原料を限定していません。
「さつまいもでなければ」とか、「米でないといけない」とか、そういう原料に関する決め事がありません。
焼酎は、原料にでんぷんが含まれていれば、どんな原料でも焼酎を造ることができます。
日本に蒸留酒と製造技術(焼酎とコラムの「焼酎の歴史」を参照)が伝わったとき、一番最初は米で焼酎が造られたのではないか、そう考えられます。
しかし当時は、米は年貢として納めなくてはならない貴重なものだったに違いないと思う。
それを焼酎の材料にするのは、かなり難しいと思います。
焼酎造りがいち早く定着したのが薩摩藩(現在の鹿児島県、宮崎県あたり)といわれています。
薩摩藩は米の栽培には適していない土壌だったので、その代わりに豊富に取れるサツマイモで焼酎を造るようになったといわれています。
球磨焼酎が造られている球磨盆地(熊本県人吉市付近に広がっている盆地)のあたりは米どころなので、米で焼酎を造っていました。
麦がとれるところでは麦で焼酎を造っていました。
そういうふうに、地元で手に入る原料で焼酎は造られていたんですね。